スタートアップNPO、呼びかけ人の影山です。
皆さんはNPOと聞いて、どんなイメージを抱きますか?営利セクターから非営利セクターに転身した私は、正直「信頼できそうだ」と「信頼できなさそうだ」という2つの想いがゴッチャになったまま、NPO法人「結婚相談NPO」を起ち上げました。
何故、NPOを信頼できない人がいるのか?
私に予め「信頼できない」側の印象があったのは、2005年に騒がれた「大雪りばぁねっと。」事件が大きかったと思います。東日本大震災の頃はNPO熱が再燃していた頃だと思うので、同じ事件からネガティブな印象を受けた方は多いと思います。
大雪りばぁねっと。問題とは?
wikipedia
岩手県山田町から、2011年(平成23年)3月11日に発生した東日本大震災で避難した被災者の雇用創出事業を委託されたが、後に不明朗な会計が明らかになり、旭川市、岩手県、山田町を巻き込んだ問題となった。報道によって、「旭川NPO不明朗会計問題」「大雪りばぁねっと。問題」などと呼ばれている。
私自身、2013年にNPOを起ち上げた時までその印象を抱えていたわけですから、彼らがNPO界隈に与えた影響は長期にわたったのではないかと推察します。
さて、実際にNPOを10年以上運営して見て、シニア寄りの方は「信頼できる」、ユース寄りの方は「怪しい」と感じがちだと体感してきました。これはNPOとしては由々しき問題です。
そこに2022年に俗にいう「Colabo問題」が発生します。一般社団法人Colaboさんが委託事業絡みで問題視されているもので、こちらはまだ判決が出ていないので是非は述べませんが、ネットを中心に大騒ぎとなり「NPOは怪しい所ばかり!」という論評が、ところどころに露出しました。
この件に関しては、私は騒動以前より「エコーニュース」というサイトを拝見しており「まぁ、Colaboさんは一般社団法人だし、NPO法人は一般社団より監督が厳しいからNPO法人には延焼しないだろう」と、たかをくくっていました。
ただし、結果的にはこの考えは甘かった事になります。世の中は一般社団法人とNPO法人の差など認識していなかったのです。更に、話題の暇空茜氏によって、NPO法人の関与や各種団体、政党までのつながりが認知プロファイリングされてしまい「これは困った事になったぞ?」とようやく深刻な状況を理解しました。
私の基本的な考え方として「不正を働くNPOは、他のNPOにネガティブな影響を与えるので駆逐されるべし」です。Colaboさんが正しいのか、暇空茜氏が正しいのか?は引き続き中立な立場で見守っていきたいと考えていますが、ひとまずバックに変な団体が居ない「中立宣言」をする必要があると考え、メンバーに了解を得た上で、YouTubeで「ニュートラルステートメント」として発信をしました。
「特定の起業・政党との繋がりは無く、ご協力いただける方とは満遍なくお付き合いさせていただく」という内容です。
その動画にも「どうせお前らのところも怪しいのだろう?」といったコメントはありましたが、「どの団体もこういった宣言をしないと疑われてしまうのでは?やるべき」といったコメントもあり、怪しまれ続けるよりは、やって良かったのではないかと思っています。
どちらにせよ、NPOの信頼性は今後も二極化する。どちらかというとネガティブ印象が勝りそうというのが私の見立てです。
では、NPOは信頼を勝ち取るためにどうすれば良いのでしょうか?
NPOが疑われる理由ナンバーワン
さて、NPOが怪しいと思われる理由ナンバーワンは分かり切っています。それは補助金を受け取る事業をしている事です。
補助事業をやるなと言っている訳ではありません。寧ろ、NPOこそが補助事業に採択されるべきだと考えますし、我々も複数回実施した事があります(全て赤字となったのでここ数年は実施無し)
大抵の補助事業は黒字化出来ないようになっているので、我々NPOとしてもメリットがあまりありませんが、批判的な方は内容など精査しません。一部でも補助金を受け取っている事自体が怪しいと感じさせてしまうのです。
我々も自治体と提携しているという信頼感を得る為に取り組みましたが、これが逆に信頼感を損なうケースになるなどは想定していませんでした。
これに対し、我々ができる事は「出来る限り情報公開をする」につきます。幾らを補助金として受け取り、使ったか?発信するのです。誰もが参加できるオンライン報告会でも実施すれば、100点満点なのではないでしょうか?Colaboさんはここが弱かったので、長引いていると個人的には思います。
結局は透明性
補助事業について「出来る限り情報公開をする」と申しましたが、結局は透明性こそが大切という事になります。
私もColabo騒動に乗じて、幾つかイチャモンを付けられました。そのうちの一つが「お前のNPOも怪しいから調べてやろうと思ったら、ホームページで情報公開していないじゃないか!」です。実際には情報公開していたので、直リンクをお伝えし「ちゃんと探してから文句言ってくださいね」と返しました。
その後はなしのつぶてですが、その方は反省してくれていると思っています。イチャモンを付けられた時に即返信ができる。これがNPOに最も求められる事だと思います。
さいごに
私は非営利セクターに移動してきてから、5年程は外部NPOとのやり取りを「かなり」積極的に行って来ました。その中で感じたのが「社会問題に対する熱意は立派だが、やり方が間違えている方が多い」という事です。
たしかにやり方に正解は無いのかもしれませんが、社会経験が乏しい方も少なくなく、知識として備えていれば、トラブルは起こらなかったのでは?というケースにも度々遭遇してきました。
それがスタートアップNPOの活動を開始した理由です。NPO界隈のイメージを良い方向に持って行くべく、頑張ります!